Wi-Fiの導入

【初心者向け】Wi-Fiルーターの初期設定方法・完全ガイド

Wi-Fiルーターを使って快適なインターネット環境を整えるためには、正しい初期設定が重要です。

しかし、機械に詳しくない人にとっては「設定」という言葉が少し難しく感じるかもしれません。

そこで、初心者でもわかりやすいように、Wi-Fiルーターの選び方から初期設定方法、接続確認までを順を追って解説します。

この記事を参考にすれば、誰でも簡単にWi-Fiルーターの設定ができるはずです。

15年以上ドコモショップで勤務経験があり元店長の私がわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

Wi-Fiルーターとは?

初期設定を始める前に、Wi-Fiルーターとはどんな役割があるのか理解しておきましょう。

Wi-Fiルーターとは、インターネット接続を無線で家中に配信するための装置です。

Wi-Fiルーター本体がインターネット回線からの信号を受け取り、それをWi-Fiという無線通信でスマートフォンやパソコンに送る仕組みになっています。

Wi-Fiルーターの役割

Wi-Fiルーターには次のような役割があります。

  • インターネット接続の共有:家族全員が同じインターネット回線に接続できる
  • セキュリティ保護:外部からのアクセスをブロックし、情報を守る
  • 電波の拡散:Wi-Fi電波を無線で各部屋に届ける

Wi-Fiルーターの選び方

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、自宅の環境や利用目的を考慮することが大切です。

特に、次の4つのポイントをチェックしましょう。

  1. Wi-Fi規格
  2. 通信速度
  3. 同時接続台数
  4. 価格帯

それぞれ簡単に解説します。

①Wi-Fi規格

Wi-Fiルーターには「Wi-Fi 5」や「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 7」などの規格があります。

数字が大きいほど最新の規格であり、通信速度が速く、同時接続台数も増えます。

家族で同時に複数台の端末を使う場合には、最新規格のWi-Fiルーターを選ぶと快適です。

②通信速度

ルーターによって対応する最大通信速度が異なります。

例えば、「300Mbps」や「1200Mbps」などが表記されています。

インターネット回線の速度に見合ったルーターを選ぶと、スムーズな接続が可能です。

③同時接続台数

家族やシェアハウスなどで複数の端末を接続する場合は、同時接続台数が多いルーターを選ぶと安定した接続が維持できます。

④価格帯

高機能なルーターは高価ですが、初心者向けやシンプルな使用にはリーズナブルなものもあります。

自分の利用状況に合った価格帯で選びましょう。

Wi-Fiルーターの初期設定に必要な準備

Wi-Fiルーターの初期設定を行う前に、以下のものを準備しましょう。

Wi-Fiルーター本体

Wi-Fiルーターは「購入」と「レンタル」の2つの方法で入手することができます。

購入の場合には、ネットショッピングや家電量販店で手に入れることができます。

レンタルの場合は、インターネット回線契約をした時に選んだプロバイダからレンタルの申し込みをすることで手に入れることができます。

ただし、プロバイダによってはWi-Fiルーターのレンタルサービスをやっていないこともあります。

また、レンタルはやっていても有料で月額料金が発生することもあります。

有料の場合はおおよそ月額500円前後のところが多いようです。

インターネット回線情報

インターネット回線情報は、プロバイダ(ISP)と契約をしたら通常1,2週間程で送られてくるプロバイダ(ISP)のユーザーIDやパスワードなどの情報です。

このインターネット回線情報を使って、インターネットにつなぐための初期設定を行います。

インターネット回線情報が郵送されたら紛失したり誤って捨ててしまわないよう大事に保管しておきましょう。

デジタル機器

初期設定をするためのスマートフォン、パソコン、タブレットなどが必要です。

はじめてインターネットにつなぐ設定をするときは、スマホやパソコン、タブレットなどWi-Fiにつなげての操作が必要になります。

このサイトを見ている方はスマホやパソコンはすでに持っていると思うので問題ないでしょう。

取扱説明書

取扱説明書にルーターの設定に必要な手順や情報が記載されています。

なくさないように保管しておきましょう。

インターネット回線工事業者はWi-Fi設定をしてくれない

上記の初期設定に必要な準備ができた方は、Wi-Fiを使ってインターネットを使えるように初期設定を行う必要があります。

インターネット回線の契約をすると工事業者が来て家の内外で工事をしてくれますが、残念ながら工事業者の方はWi-Fiの初期設定はしてくれません。

よく勘違いする人がいるのですが、工事業者がWi-Fiの初期設定までしてくれると思って自身で設定をしなかったためにWi-Fiが使えなかったということもあります。

Wi-Fiの初期設定は自分でしないといけないので、忘れずに覚えておきましょう。

Wi-Fiルーターの初期設定方法

ステップ1:Wi-Fiルーターの接続

電源の接続

Wi-Fiルーターに付属の電源ケーブルを接続し、コンセントに差し込みます。

インターネット回線との接続

インターネット回線からのケーブル(光回線やケーブル回線)をルーターの「WAN」または「Internet」と記載されたポートに差し込みます。

ステップ2:初期設定の開始

デジタル機器をWi-Fiに接続する

スマートフォンやPCなどのデジタル機器を、Wi-Fiルーターの背面や底面に書かれている初期設定用SSID(Wi-Fiルーターの名前)に接続します。

パスワードも一緒に記載されていることが多いです。

設定画面にアクセスする

デジタル機器でインターネット検索を行うアプリなどのWebブラウザを開き、Wi-Fiルーターの設定画面にアクセスします。

多くのWi-Fiルーターは「http://192.168.1.1」または「http://192.168.0.1」と入力することで設定画面が開きます。

ログインする

ユーザー名とパスワードを入力します。

これもWi-Fiルーターの取扱説明書に記載されていますが、一般的には「admin」などが初期設定です。

ログイン後、セキュリティ向上のためにユーザー名やパスワードを変更しましょう。

ステップ3:インターネット接続の設定

プロバイダ情報を入力

プロバイダ(ISP)から提供されたユーザーIDとパスワードを入力し、インターネット接続設定を完了させます。

Wi-Fi設定

SSID(Wi-Fiルーターの名前)やWi-Fiパスワードを自由に設定できます。

覚えやすく、セキュリティが高いパスワードに変更することをおすすめします。

設定を保存して再起動

設定が完了したら、保存してWi-Fiルーターを再起動します。

Wi-Fi接続の確認とトラブルシューティング

Wi-Fi接続が成功したかどうか、以下の手順で確認します。

接続確認方法

デジタル機器のWi-Fi設定を確認

先ほど設定したSSID(Wi-Fiルーターの名前)が表示されているか確認し、選択して接続します。

インターネットにアクセス

インターネット検索で使うアプリなどでWebブラウザを開き、好きなWebサイトにアクセスして、インターネット接続が正常にできるかどうか確認します。

トラブルシューティング

もし接続がうまくいかない場合、以下を確認してください。

ケーブルの接続確認

すべてのケーブルがしっかり接続されているか確認します。

Wi-Fi ルーターの再起動

電源を一度切り、再度電源を入れます。

設定の再確認

設定画面に再度ログインし、プロバイダ情報やWi-Fi設定が正しいか確認します。

まとめ

Wi-Fiルーターの設定は一見難しそうですが、手順通りに進めれば簡単に設定可能です。

この記事で紹介した初期設定方法を参考にして、ご自宅のインターネット環境を快適に整えましょう。